ソルセウの人生を『謳歌しよう』は、
サッカーだけではありません。
以下にソルセウOB2期生森田一成からの
メッセージを記載します。
○はじめに
私は2期生の森田一成(もりたいっせい)と
申します。
「一成コーチ」で懐かしく思われる方も
いらっしゃるかもしれません。
私は大学生時代、11期生の担当コーチとして
FC solceuで再びお世話になっていました。
そして、私はこの9月に司法試験に合格いたしました。
私自身まだまだ道半ばですが、
サッカーとはまた違う世界に生きるOBの声も届けられたらなあと思い、
このような機会をいただきました。
選手やOB・OG、親御様、皆様の気付きのきっかけになれれば幸いです。
○夢を叶えるということ 〜 選手たちへ 〜
選手の皆さんはみんな、いろいろな未来を夢見ていると思います。
それはプロサッカー選手になることかもしれません。
そうでないことかもしれません。
どんな夢を持つかは重要ではないと、私は思っています。
重要なのは夢に向かって一生懸命に正しい努力することだと思います。
「なんとなく夢を見ているだけ」「なんとなく努力しているだけ」では、
夢は現実になりません。
人よりも、具体的な未来を想像して、
それに向けて人よりも正しい努力できる人だけが、
自分の未来をつかめるのだと思います。
私は今回、「弁護士」という夢を実現するための試験に合格しました。
私は人より正しい努力が足りなくて、これまで3度も不合格になりました。
それでも諦めず受験を続けてようやく正しい努力の仕方がわかりました。
その結果合格することができました。その道のりはとても苦しかったです。
夢見る未来がある選手の皆さんにもその未来を現実にしていただきたいと
心から願っています。
あなたの夢見る未来を実現するには
どう努力すればいいのか真剣に考えてみてください。
あなたの夢見る未来をご両親やコーチたちに語ってみてください。
どうしても行き詰まったら、仲間やご両親やコーチたちに助けを求めてください。
そうすればきっと未来への道が見えてくるはずです。
私は、未来を夢見るFC solceuの選手たちを心から応援しています。
○FC solceuの選手として学んだこと
私はFC solceuの2期生としてまだ始まったばかりのチームで
以下の3点のことを学んだと今では思っています。
①「何事も自分で考えること」
私が選手だった頃、試合会場への移動は、両親の付き添いなどなく、
コーチ(しかも激しく若い)と選手たちだけの移動でした。
寺田駅前にみんなで集合するなりコーチが、
突然「俺今日どこ行くか知らんで?」と言うのです。
選手たちとしては衝撃です!選手たちは「え?どうしたらいいの?」となるわけです。
それが何度も続くうちに、
前日に自分で会場を確認し最寄駅を確認し、
当日自分たちで運賃表を見て切符を買うということが
当たり前にできるようになっていきました。
また、これは今でも継続されていると思いますが、
テント張りなど会場での拠点づくりは全て選手が行なっていました。
テント張りや、そもそもどこに拠点を構えるかなど、
コーチは基本的に助けてくれなかったので
自分たちでなんとかしなければなりませんでした。
合宿における生活時間のタイムスケジュールも
当時は選手たちに一部任されていたように記憶しています。
上記に代表される、他の少年サッカークラブと違う取り組みによって、
私は「何事も自分で考える」という姿勢が身についたと思っています。
私自身はその後の将来の進路決定においても、
すべて両親に頼らず自ら決定しました。
だからこそ、その決定の責任を取ろうと努力できました。
②「遊び心をもつこと」
何にも教えてくれなかったコーチたちが、私たちに教えてくれたことがあります。
それは「遊び」でした。
会場への道中、どうしてもバスが30分待ちになったり待ち時間が発生しました。
そんな待ち時間中にコーチが教えてくれたのが、座ってできる「遊び」でした。
またサッカーで「遊ぶ」ことも教えてくれました。いかに勝つかではなく、
いかに楽しむかに比重が置かれていました。
当時のFC solceu出身者には、皆さんご存知の森岡亮太がいますが、
プロサッカー選手だけでなく、
企業の社長など社会で活躍されている多彩なキャラクターがいます。
私がFC solceuで学んだ遊び心が、
人生をいかにワクワク楽しむかという視点の原点になっていると思っています。
③「夢を叶えるメンタル」
現在のFC solceuの活動として松木先生のブレイントレーニングがあるかと思います。
私はその第1回からの参加者です。
私は松木先生のブレトレを中学サッカー部の時から受験に到るまで全てに活用しています。
司法試験もこれまで培われてきたメンタルがあったからこそ
諦めずにチャレンジできたと思っています。
○FC solceuの指導者として学んだこと
私は約4年間指導者としてFC solceuでお世話になりました。
私が指導者をしようと思ったのは、
自分がお世話になったチームへ少しでも恩返ししようと思ったからです。
その間に、高山コーチや選手たち、選手のご両親、他クラブのコーチなど様々な方に出会い、
ご指導いただき、責任ある指導者として、
人間としてのあり方を学ばせていただいたと思っています。
18歳の子供と大人の間のようなうちから責任を伴う貴重な経験が
できて本当によかったと思っています。
また、何より選手たちと一緒に自分が成長できているという感動と感謝の気持ちは
他ではなかなか味わえない感覚だなと今でも思っています。
私がこれからなる弁護士は主には人を助けるという仕事です。
指導者として経験した様々な人との出会いや気付きが、
私の対人関係に対する強さや自信に繋がっていると思っています。
現在、私が指導者をしていた頃、
在籍していた選手が指導者として戻ってきてくれていると聞いています。
今後も自分の後輩たちが、指導者として厳しくも楽しい人生経験を積みに
帰ってきてもらいたいと思っています。
○最後に
私は黎明期のFC solceuに入団することができて本当に幸せでした。
高山コーチを始め、当時の指導者の皆様には心より感謝しています。
そして、最後に。
FC solceuの指導方針を受け入れ、その後もずっと静かに見守っていてくれる両親に、
私ごとで大変恐縮ですが、この場を借りて心からの感謝の意を表したいと思います。