oneself

動機づけ

2018-10-11
毎週火曜日の練習で最初に『面白いリフティング』『面白いドリブル』を実施している。

「やります」と手を上げた選手は数人ずつパフォーマンスさせていて、手を上げない選手はその時間は走らせている。

この『面白いリフティング』と『面白いドリブル』は何ヶ月間も取り組んでいる。



走らされることにも慣れて日課になっている。



『あきらめ?組』と呼んでいる。

『あきらめ?組』に上手くなりたいかと聞くと「上手くなりたい」と言い。

『あきらめ?組』に勝ちたいかと聞くと「勝ちたい」と言う。



この間の火曜日の練習では、手を上げなかった6年生に限り練習の最後まで走らせて、その他一切の練習はさせなかった。



次の日の水曜日に体育館での練習会場に10分前に入った。

それまでミニゲームをしていた選手が私の姿を見て徐々にそして全員が『面白いリフティング』の練習を始めた。

また今日も1日走らされてはたまらないと思ったのかも知れない。



練習開始時間を15分過ぎるまで何も言わずに放置した。

それは無意味な時間では無くて選手達が本気で『技』を会得しようとしていたからだ。



本当に何も言う事が無いくらいに良い顔をして頑張っていた。

この頑張りの『動機』は走らされる事が嫌であったり、サッカーをさせてもらえない事への恐怖からくる行動。

その後に『面白いドリブル』の練習をしてみろと伝え様子を見た。

やはり一生懸命やっている。一番理想的な練習風景。



その後に簡単な基本練習をたくさんして練習終了15分前に、少し離れた場所から持ち蹴りで蹴ったボールを胸トラップして落とさずボレーキックでダイレクトでネットの上段へ当て練習をして、「これが出来たら残りの半面で勝手にミニゲームして来いよ。」と言ったらボールが怖いとか少々飛んでくるボールが悪いとか関係無く必死で成功しようとして頑張っていた。



出来た時の嬉しさ、盛り上がり、そしてミニゲームしている最高の笑顔。

これも一つの『動機付け』。



今年度の活動説明会でも説明したが、選手本人が『どんな選手になりたい』『強くなりたい、上手くなりたい』が基で育ってほしい。



そうでなければ6年生達が3年後、6年後にサッカー選手としての本当の笑顔でいられない。

「頑張れ」というのは、コーチの本来の仕事では無い。

頑張り方や技術を教えるけれど、いつもいつも「頑張れ」と言われるのはおかしい。



全日予選前ではあるが、来週も再来週も『面白いリフティング』『面白いドリブル』で手を上げない選手は走ってもらう。

1週間あれば一つくらいの技は増やせる。



ブレトレも始めた。毎年この時期はこれをやっている。

これは心を整えるために行う。

親に感謝してサッカーに来ること。

仲間を大切にするためにサッカーに来ること。

闘う気持ちを整理すること。

この時期だからこそしっかりとやりたい。



ポジティブな『動機付け』でサッカーをしてほしい。

どちらの『動機付け』も1日で経験出来た。

選手達にもこの事は説明した。

来週に期待しよう。



心に火を灯せ。

前向きに熱く楽しもう。



そしてずっとその火が消えないような習慣を身に付けよう。

3年後、6年後笑えるように。



『未来を夢見て』